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 北京原人逆襲 香港映画 SFアクション

巷ではP・ジャクソン版の「キングコング」が大評判な昨今、類似品が商品化されるのは良く

あることですが、まさか今更この作品がDVD化されるとは思いませんでした。

レンタル屋で見つけたときは思わず声に出して驚いちゃったよw

タイトルに「北京原人」と着いていますが東映の「北京原人(ぺきふー)」とは何も関係ありま

せん。・・・っていうかこっちは1977年作品で、こっちの方が古いんですけど。

77年と聞いてピンと来た人は中々のキングコングマニア。

そう、76年のD・ラウレンティス版「キングコング」の直後に公開された完全なる2匹目の泥鰌

作品なんですよ、コレ。

しかも本当は本家の公開前にパッと作って上映しちゃう予定だったのに、特撮を東宝の特

技スタッフに頼んじゃって本気出した彼らが粘りに粘って撮影したものだから、公開が遅れて

結局、本家より後になってしまったという格好良いんだか情けないんだか良く判らない逸話

があります。

・・・おかげで客入りは大層悪かったようですがw

 

ストーリーはというと、香港から大体南の方向にず〜っと行ったところにある

が降り積もる高山ジャングルに棲んでいると噂される北京原人

魂逞しいプロモーターのおっさんがとっ捕まえて一儲けしてやろうと目論む所から

始まります。

何処やねん、それは!と憤慨なさる方も少なからず居られるかもしれません。

画面で確認したところ、サリーを着た女性が居たりするのでインドかもしれ

ませんし、やしの木が生えてたりするのでインドネシアかもしれませんし、

アンコールワットみたいな建物があったりするのでカンボジアかも

しれません。

あ、でも途中で海岸の断崖絶壁を登ってるシーンとかあったなぁ・・・。

・・・いいんです、そんなことは!そこに行けばどんな夢もかなうというですから!!

 

彼女に振られてヤケ酒かっ喰らってた探検家の主人公を、

「今のあいつならどんな処へでも平気で行くさ!」

・・・という、物凄い不安な理由で隊長に任命し探検隊は旅立ちます。

 

そして探検隊を襲う数々の危機!

具体的には巨象の集団とか、人食い虎とか、キングコブラとか、そいつと戦う勇敢な豹とか、

女ターザン(名前:サマンサ)とか。

あまりの恐怖に耐えかねた探検隊は主人公を残してトンズラしてしまいます。

そしてひとりジャングルをさ迷う事になった主人公は偶然にもサマンサと出会い恋に落ちる

のでした。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・何だ、この展開

サカリがついて恋の情熱に身を焦がしてエロエロウッフンな生活を繰り広げる二人!

そして、それをじっと見つめる北京原人!!

そう、サマンサと北京原人は幼馴染だったのです!!

あ、言い忘れてましたがこの北京原人は身長が50Mくらいあります。

何故そんなに巨大なのか、という説明は劇中では特にされてないので恐らくは

生まれつきなんじゃないでしょうかね。

この北京原人(名前:ウータン)は気は優しくて力持ち、でっかい体が今日も行く、を地で行く

良い奴で、密かに恋心を抱いていたサマンサが見知らぬ男になびいても別に怒り狂ったり

はせず一人でしょんぼりしてたりします。

・・・普通に気の毒です。

 

すっかりのぼせ上がったサマンサは主人公の

「大丈夫さ、何とかなる」

とかいう物凄くいい加減な説得に応じてウータンと共に山を降りることを決意します。

・・・っていうかウータンに運んでもらうんですが、ウータン良い奴過ぎw

 

さあ、ここからが佳境です。

何事も無かったかのように笑顔で迎えるプロモーターと合流した主人公一行

はウータンを連れて香港に上陸。

ウータンを見世物にして一儲けを企みますが、スケベ根性丸出しのプロモーターのおっさん

がサマンサに襲い掛かったものだから、さあ大変。

怒り狂ったウータンはおっさんを投げ殺して街に飛び出してゆきます。

この辺り、本家「キングコング」には無い爽快感があります。

むしろ大魔神とか、あっちに近い爽快感ですが。

街に飛び出したウータンの暴れっぷりは、流石、東宝特撮!

中々のミニチュアワークで、あちらこちらとぶっ壊しまくり、香港の街を火の海に!

殆ど何もせずにじっとしてた76年版コングなんか目じゃありません。

この映画のスタッフは、多少、チャチだろうと何だろうとお客が喜ぶのはこういうシーンだと

いうことを良く判っていらっしゃるようでw

そして大した理由も無くビルに登り始めたウータンをバリバリ攻撃する香港

軍の攻撃ヘリ!

地上では司令官が、

「殺せ!殺すんだ!何をやっても構わん!

とか叫んでじゃっててエライことになってますw

この司令官、中々強引な方で「屋上の貯水タンクにガソリンをつめて火をつけウータン

爆死せる」という逆タワーリングインフェルノ作戦

実行に移しますが、流石に主人公が止めに入ります。

「待ってください!彼はサマンサの言うことなら何でも聞くんです!」

・・・ウータン、完全に見透かされてますw

 

サマンサが屋上に上って優しく話しかけると本当に大人しくなるウータン・・・

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・と、見るや司令官が叫びだします。

「今だ!攻撃開始!殺せ!殺せ!

 殺すんだぁ〜!!

ここまで「殺せ!」を連呼する司令官を私、見たことありません。

手段を選ばないにも程がありますw

この異常事態(というか、異常なおっさんが引き起こした事態)に動転した主人公は慌てて

屋上に駆け上がりますが、サマンサとウータンもろとも気にせずバシバシ撃たれます。

・・・普通にヒドイです。

 

ここからラストまでの数分の悲愴感はそれまでの馬鹿映画っぷりが嘘のような面白さです。

ラストショットで僕は不覚にも普通に感動してしまいましたw

ご興味ある方は一度レンタルしてみてください。

特に本家「キングコング」のカール・デナムの名台詞「美女さ。美女が野獣を殺したんだ」

に素直に納得できない方にはこちらの方がお勧め。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・感動だけ欲しい場合は

       お勧めしませんがw

2006・1・25記 

 
 
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